熊本県に滞在中、約16年前のことを思い出しました。2005年(平成17年)に熊本県上益城地域振興局から受託した「平成17年度地域振興シナリオ推進事業緑川流域の石橋群認知度アップ事業調査・研究報告書」のことです。

この報告書を取纏める際に、石橋群のある緑川流域の町をくまなく回りました。広島への帰路の車中、一編の詩を作成していました。約17年の歳月を経て、広島在住の寺沢希先生(合唱指揮者・作曲家)の作曲で「悠久の石橋の町」の歌が誕生しました。また、熊本県の地元の合唱指揮者の方からも、ご協力とご助言をいただきました。この機会にこの詩を作成した背景や経緯などをまとめておきたく、この小冊子を発刊する運びになりました。郷土学習など多方面にご活用いただきたいと考えています。

熊本・緑川地域は、2016年(平成28年)4月に発生した熊本地震によって甚大な被害を受けました。災害からの復興、また、自然災害や人為災害などあらゆる脅威や危険からかけがえのない郷土の遺産を守る為にもユネスコの世界遺産登録をめざしてほしいと思います。

この歌が、熊本県にお住まいの皆さん、熊本県がふるさとの国内外の皆さん、それに、熊本県を愛する全国の皆さんなど、老若男女を問わず、幅広い層で愛唱され、後世にも残る「日本の歌」の一つとして育ち全国に普及していくことを願っています。

<目次・構成>
悠久の石橋の町【女声2部合唱とピアノ版】楽譜1~10
悠久の石橋の町【普及版】楽譜11~12
悠久の石橋の町歌詞13
地名と橋について14~15
プロフィ-ル15
熊本・緑川流域の石橋群について16~20

尚、この曲は、さる5月 29 日、熊本県合唱連盟主催の熊本県合唱祭(於:熊本県立劇場)で地元のコーラス・グループ(甲佐グリーンハーモニー・きらり合同)によって初演されました。どんな曲かは「悠久の石橋の町」で検索すると YouTube で聴くことができます。