例会・イベント

開催の報告

大阪支部新春講演会ご報告

~ 桂福丸師匠 新春「講演・落語」独演会 ~

日商岩井大阪支部50周年特別企画として、2024年1月20日正午の新年例会に先立って11時より例会と同じ会場「シティープラザ大阪」で講演会を開催いたしました。桂福丸師匠は、関西の名門灘中・灘高を卒業後、京大法学部に学び、卒業後は英語落語を修め、アメリカ公演などを行うというまさに異才の落語家で、文化庁からの芸術大衆芸能部門新人賞など幾多の受賞をされている方です。高学歴落語家として今後の活躍が注目されています。「落語家に学ぶ」と題しての40分の講演に引き続いて、ホテル特設の高座に上って「お楽しみ一席!!」の演目で20分の落語を噺(ハナシ)ていただきました。

講演は、まくらに二、三の小噺があり、その後本題の「笑い」についての話となりました。笑いがいかに人生にとって大事なものか、笑いの効用が三つ挙げられました。まず血糖値が下がる、二つ目はコレステロール値も下がる、更に三つ目に脳内のがん発生物質を抑える効果もある。これは医者の本にもきっちり書いてある折り紙付きのようです。

例えば笑い20秒でほぼ3分間のウォーキング効果があるといわれ、20分も笑えば3~4時間のウォーキングをしたことになるといわれています。面白いから笑えるのは人間だけが持っている感情ですから、目尻を下げて口角をあげて(この形が大切)出来るだけ笑いましょう。

人生に笑いを増やす方法ですが、とにかく「一日に3回笑う」を心掛けましょう。この「3回」数えることが大事、数えながらやることによって、脳が何か面白いことはないかと探す活動をはじめ、その結果笑いは3回にとどまらず、どんどん増えてくるのですと。笑う事を勧めるお話で、最期には「皆さん、とにかく笑いの多い人生にしていきましょう。」で締めくくられました。

落語は皆様におなじみの古典落語の「時饂飩(ときうどん)」(この落語が関西から始まった時には「時饂飩」という演目だったようで、関東に行って「時蕎麦」になった)でこの内容は割愛します。独演会の終了後は社友会例会にも御参加され、親しく歓談していただきました。

(報告:年清彰雄)